米ぬかなめし

米ぬかなめし

米ぬかなめし

究極のエコロジカルレザー(タンパク質と植物が主原料)
すぐれた強度
しっとりしてなめらかな手触り
やさしい白色から染色ができるため、発色が良い。

米ぬかから採れる「米ぬか油」で牛皮を鞣(なめ)したのは新しい草加独特の皮革づくりを開発する上で、草加がおせんべいの名産地で、その原料からという、いわば「あそびごころ」からでもありましたが、なんといってもお米は日本人のソウルフードです。神道でも新嘗祭があり、他の穀物とは一線を画す存在です。議論を尽くし試作を繰り返し出来上がったのが、金属系の鞣し剤を使わず「米ぬか油」を中心とした植物油のみの鞣し「米ぬかなめし」です。この革はとても強靭な上、エコロジカルで100%「土に還す」ことが可能です。先ず、牛の皮革「米ぬかなめし」ができました。他の動物でももちろん応用可能です。動物の皮を油で鞣(なめ)す手法は日本国内でも古くからおこなわれてきました。高機能で環境に配慮した製品作りが求められている今、現代にふさわしく生まれ変わった「米ぬかなめし」のレザーをぜひお手に取ってください。

お米の「ぬか」から採れる米ぬか油

米油は、米ぬか油とも言われるように、玄米から白米へ精製されるときにとれる外皮の部分(=米ぬか)から、油分を抽出したものです。米ぬかにはたくさんの栄養素が入っています。オイルにした場合もその栄養素が含まれます。米ぬかから10-20%程の油分が取れます。それを圧搾、若しくは溶剤抽出し、精製したものが一般的に販売されています。
米ぬかは化粧品の原料として、また糠漬けなど食ベものとして用いられるなど、無駄なく昔から利用されてきました。私たちの「米ぬかなめし」では、皮革づくりに全て国産原料の食用米油を使用することで、存分に手触りのよい革の感触を愉しみながら製品をご使用いただけます。
※菜種油、魚油は昔から皮革の製造で用いられてきました。現在、菜種油はほぼ輸入原料であるそうです。魚油は用途により国産、輸入物と使い分けられています。

米ぬかなめし革の特徴

名前
米ぬかなめし
鞣し剤
米ぬか油(米油)
色(染色前)
オフホワイト
エイジング
つやが出て、手に吸い付く感じ
メンテナンス
必要
液中熱収縮温度(Ts)
80℃(鞣し度合い)
引張強さ
23.2Mpa(一般的な靴の甲革より110%の強度)
引き裂き強度
64N/mm(一般的な靴の甲革より170%の強度)
銀麺割れ荷重
645.9N(一般的な靴の甲革より200%の強度)
耐屈曲性
5級(最高級)